学院が考える外国語学習

教える側も、習う側も、よく認識すべきは「言語の本質は音声である」ということです。言語学習は、言語を知識としてではなく、技能として使うための習慣を形成することです。


■心理学的分析では、4技能(聞く、話す、読む、書く)の伝達経路は、いずれもAcoustic image(聴覚心像、言葉を聞いて浮かぶイメージ)が媒体となっています。音声と意味を媒介するAcoustic imageを、いかに強固に植えつけるかが言語指導のポイントです。


■言語習得の5習性/The Five Speech-Learning Habits by Harold E.palmer

 1 Auditory observation(耳による観察)

 2 Oral reproduction(口による再現)

 3 Catenizing (口ならし)

 4 Semanticizing(聴覚像と意味の結合)

 5 Composition by analogy(類推による作文)

    ↓

これを外国語学習において形成しなければならない習慣に置き換えると

 ①よく聞く

 ②聞いた通りに言う

 ③すらすらと言えるようになるまで繰り返す

 ④言葉を聞いてすぐその意味がわかり、意味からすぐに、その言葉が呼び起こせる

 ⑤既習の知識を応用して作文する


英検情報


■英検の語彙レベル

 1,300語・・・英検4級レベル

 2,000語・・・英検3級レベル

 3,600語・・・英検準2級レベル

 5,000語・・・英検2級レベル(大学受験クリアレベル)

 7,500語・・・英検準1級レベル

■英検審査の基準

<1級>

 広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができるレベル

(4技能のレベル)

 読む:社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。

 聞く:社会性の高い幅広い内容を理解することができる。

 話す:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。

 書く:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

<準1級>

社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができるレベル

(4技能のレベル)

 読む:社会性の高い分野の文章を理解することができる。

 聞く:社会性の高い内容を理解することができる。

 話す:社会性の高い話題についてやりとりすることができる。

 書く:社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。

<2級>

社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

(4技能のレベル)

 読む:社会性のある内容の文章を理解することができる。

 聞く:社会性のある内容を理解することができる。

 話す:社会性のある話題についてやりとりすることができる。

 書く:社会性のある話題について書くことができる。

<準2級>

日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

(4技能のレベル)

 読む:日常生活の話題に関する文章を理解することができる。

 聞く:日常生活の話題に関する内容を理解することができる。

 話す:日常生活の話題についてやりとりすることができる。

 書く:日常生活の話題について書くことができる。