英語の基礎が出来上がれば、高校2年生からは本格的な対話能力を磨いていきます。高校3年まで学院の指導を受けた生徒の中には、英検準1級に合格し、さらに帰国子女と間違われるくらいの運用能力を身につけている生徒もいます。
言語の本質は音声であり、小学生クラスは、英語の音声に慣れ、英語に興味を持ち、好きになってもらうことが大きな目標です。正確な発音ができるようになり、基本的表現を繰り返し練習し、音声に慣れて基礎が身についたところで、文字指導・基本文法指導・暗唱練習を開始して、中学からの本格的な勉強に備えていきます。
当学院では、音読・暗唱・暗写という継続的な自己学習を重視しています。これによって、生徒は根気と集中力が身につき、学習習慣が形成できた生徒は、自ら積極的に学ぶことができるようになります。彼らは、英語以外の勉強も自ら能動的に取組むようになり、将来においても自分で学びながら成長することができるようになります。
外国語を使えるようになるためには大きく次の3つの過程が必要です。
①適切なインプット、②インプットの定着化、③定着から運用へのトレーニング
当学院では常に、「母国語(日本語)と同じように英語が使えるようになるために必要な指導」をいかに効果的に実践するかを追求しています。
言葉を身につけることは、スポーツと同じように地道な繰返し訓練が必要です。決してすぐに達成できるものではありませんが、努力を継続することで根気と学習習慣を身につけることが大切と考えています。
具体的なプロセスは以下の通りです。
1)適切なインプット
◆理解されたインプット
◆音声と文字の両方
2)インプットの定着化
◆理解(短期記憶)から定着(長期記憶)
◆暗唱、暗写による音声と文字の定着化
3)定着から運用へ
◆話す、書く(使う)
アウトプットトレーニング
言語(英語)を使うためには、語彙・構文・文法を知っていなければなりません。それも音声と文字、両方のインプットが必要です。
英語を「使う」には、理解したものをしっかりと定着させることが必要です。音読トレーニングをベースにして、暗唱や暗写を繰り返すことで理解を定着させます。音声と文字でしっかりと定着させることで、理解したものを使う準備ができます
必要なインプットが定着すれば、読み書きはかなりできるようになります。しかし、「話す、書く」という活動には、定着したインプットをアウトプット活動につなげるための運用トレーニングの繰返しが必要です。
■音声訓練を徹底し、言語の本質たる音声面のインプットをしっかり行う ※1
英語を体得させ、その運用につなげるために、音声教材を使った毎日の音読・暗唱・暗写トレーニングを重視しています。聞く・話す・読む・書くという4技能の基礎を築くためには、大変重要なことだと考えています。
■多量の英語をインプット
中1から高1までに音声教材・読解教材を使った多量の理解可能な英語に触れさせます。英検2級試験、センター試験で必要とされる語彙数(5,000語程度)よりはるかに多い分量です。
中3の段階で、高1前半レベルまでのインプットを完了します。高校進学時に、学習内容が大幅アップになる「高校の壁」で苦労する生徒が多いですが、学院生は問題なく対応できるようになっています。
■読解・文法指導の徹底 ※2
日常会話以上の英語運用能力には、基本となる文法・語彙が必要です。学院では、音声トレーニングとともに読解・文法の指導も徹底して行っていきます。
※1 聞くこと、話すこと、読むこと、書くことのいずれの過程においてもAcoustic image(聞いて頭に浮かぶイメージ)が媒体となって、それぞれの言語活動が行われています。Acoustic imageを、学習者にいかに強固に植えつけるかということが、言語指導のポイントといえます。そして、音としての英語をしっかり記憶させるためには、沢山の英文を場面とともに正しい発音で暗唱させることが効果的です。
※2 音声トレーニングだけでなく、その基本となる文法・語彙が身についていなければ日常会話を超えた英語運用能力は身につきません。